「あれ? なら、なんで僕は会えないんですか?」
「ふふ……ないしょ」
『泥沼』の二つ名と共に冒険者ながらに名前が広がってきたルディ。
そんな彼の下に、魔法大学から特別生として迎え入れたいという手紙が届いて。
ヒトガミからの胡散くさいアドバイスもあり、彼は魔法大学への入学を決意。パウロの元パーティーメンバーのエリナリーゼと直前で遭遇し、彼女も特別生ではないけど魔法大学に入学する、なんて一幕もありましたけど。
そこで、彼は「彼女」と再会することになります。
最も転移事件の際に髪の色が変わってしまっていたし、サングラスで目を隠してるし、男装してるし……なにより、名乗りはしなかった。その為、ルディは念願の鈍感系主人公として振る舞う羽目になったわけですけど。
フィッツの臆病さ故名乗れなかったという情報を知らなかったルークが睨んで来たりしたのは、若いなぁ、というか。身内扱いで大切にしてくれてる感じがしてよかったですけどね。
例のアレを治療しに来たとは言えないし、転移事件について調査する傍らフィッツとの接点も出来て。
シーローンで知り合ったザノバと再会してフィギュアづくりの指導がはじまったり、なんというか久しぶりにルディの周りに人がいて、騒がしい日常を送れてる感じがしてほっとしました。