「私達なら、大丈夫です。ヒロシ様を傷つけるような事は決してしません。ですから、女性と触れ合うことを怖がらないでください」
ダール編完結巻。
諜報員として生まれ変わったレイニーが、ついに宏の前に現れて、元暗殺者ってこともあって一時工房メンバーと険悪になりかけましたが。様々ニア事情から記憶を失ってるなども加味して、チャンスを与える辺り、人が良い。
今はレイオットの指示に従う程度の理性はあるようだし、実際彼の指摘通り裏社会での情報収集とかは弱い部分ですから、それを補ってくれる人材は貴重っていうのも確かですけどね。
宏がどうしてここまで女性恐怖症になったか、というエピソードも語られましたが……まぁいじめってエスカレートするととんでもない事になったりするし、最終的には被害者自殺したりするケースもあるからなぁ。命あるだけでも、マシ……とは言いたくはないですね。
加害者側に逆恨みしてるやつまで居ると言われると、もっと反省しろとか言いたくなるし。
それでも、事情を知ってなお怖がらないでと傍に居ようとしてくれる女子がいてくれたのが救いになってくれればいいんですが。……先は長そうだなぁ。
肉体の傷と違って薬でどうこうなるものでもないので、気長に待つしかないですけど。……なので、その辺りを踏まえてちょっかい賭けてくる女王様が苦手になりましたね。放っておいてあげて。
敵側もただやられるばかりでもなくて、調整体バルドを2人セットで運用して来るなんて真似もしてましたが。巫女のエアリスやアルチェム、歌で除霊できる春菜とかがいるとあまり怖くは感じませんねぇ。
最後タワーゴーレムになった状態は、こちら側の火力的な部分とか踏まえて結構面倒臭かったみたいですけど、撃破出来たみたいで何より。
イグレオスという神様にあって、アルフェミナが忙しくしている理由とか、姿を消した冥界神ザナフェルの行方とか。それに関して手伝ってほしいコトなどが明かされましたが……どうあがいても、神様からは逃れられないのか。まぁ、話を聞くに、舞台装置と言いつつ思った以上に働いてたので、ちょっと評価が上向きましたね。
安全な帰還方法のためにも、必要な手伝いとなれば宏たちに断れるはずもないのですけど。