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「ここは甲斐性の見せどころよ? ゆーくんがゆいちゃんをメロメロにしちゃえばどっちも幸せな文句なしのハッピーエンドなんだから。ほらほら頑張れ男の子」

 

オンラインゲームで知り合い、最高の相棒として交流してきたユーマとシュヴァルツ。

高校入学式が近づく春休みのタイミングにチャットをしていたら、二人とも同じ学校に進学し、おまけに実は近くに住んでいることが発覚。

見た目が違うからと昔いじめられていたというシュヴァルツが、人と話す練習がしたいとユーマとリアルで対面する事になったわけですが。

 

実はシュヴァルツこと上城ゆいは美少女で……おまけに既にゲームで親しくなった後ということもあって、無防備な姿を見せることも。

それに困惑しながらも、しっかり彼女と向き合ってるユーマは良い子ですね。

無理していきなり全部をリアルで片付けるのではなく、ゲームのチャットを織り交ぜて会話するなど彼女に合わせてあげる心配りも出来ますし。

 

まぁまだ若いので、うっかりで彼女の地雷を踏んじゃう場面もありましたけど、お互いに失敗したと思って謝って和解して。

そうやってぶつかったから、自分では手が届かない部分に姉の助力を超えるようにもなったし良い経験になったのでは。

 

ユーマとゆいの交流がメインで他のキャラの介入が少ないため、二人の関係の変化に文字数割けてるのがとても良かったですね。

「ユーマがすきなら付き合ってあげたら喜んでくれるかな」なんて考えるような娘だったゆいが、しっかりと恋心を育んで自覚したりする場面は本当に可愛かったです。