
「僕はこういうのが大好きなんです。むしろ、好きなことをして居候させてもらえるなんて、嬉しいです」
「……そうか」
「はい、そうなんです」
BOOK☆WALKER読み放題にて読了。
どちらかと言えば家庭的・女性的に属するだろう、料理や裁縫など家事の類が好きな男子高校生・悠利が主人公。作中では「乙男(おとめん)」と表現されてますが……近頃はあまり聞かない表現な様な気も。度々念押しされるのでちょっとくどくは感じた。
悠利は気が付いたら異世界のダンジョンの中にいた。
異常に高い幸運のステータスと、鑑定能力の最上位スキルを持った状態で。
右も左も分からないところを、トレジャーハンター養成所のような活動をしている《深紅の山猫》に保護されることになって……。
そこで悠利が趣味を活かして、メンバーの胃袋を掴んだり衣服の修繕をしたり各種フォローをすることで、生活の基盤を整えます。
悠利自身が冒険をすることはなく、他の人達に料理を振る舞って楽しんでく、ご飯ものラノベですね。
幸運ステータスが影響したのか、悠利の能力を利用しようと考えたりするような人ではなく、彼の事を尊重してくれる人々と最初に出会えたのは彼にとっても幸運だったことでしょう。
悠利自身はあまり頓着してませんが、食事環境の改善など様々な恩恵を《深紅の山猫》のメンバーも受け取ってますからね。受け取るばっかりじゃなくて、お礼の品を持って来たり彼らなりのお返しもあるのでウィンウィンの関係になってるのは良し。