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「アイツは俺のファンで、俺と一対一で戦いたいと言ってくれている」

(略)

「その気持ちに応えなきゃ後味が悪いさ」

 

全編書き下ろしとなるエピソード。

運営主催のマスターのみが参加する、特別なフィールドでのイベントが行われることに。それの参加チケットをゲットしたレイは、ジュリエットやチェルシー、マックスなんかと共にイベントに参戦。

レイのリアルフレンドでメインの活動国が天地だったため、ゲーム内で接点が無かった夏目もチケットを入手していたとかで、協力してイベントに参加してました。

 

こういうのを見ると、デンドロがゲーム的にちゃんと運用されてるんだなぁと思います。

世界派と遊戯派とかのスタンスが分かれるくらいにはリアル……というか。運営AIたちの行動とかを見るに、絶対ただのゲームじゃないんですが。

国を移動するには自分で動くしかないデンドロ世界で、こうやって一同に介して遊んでるのは中々新鮮でしたねぇ。

 

……まぁ肝心のイベントがモンスターか他の参加プレイヤーからアイテムを奪って、パスワードを入力するって言うPvP要素も盛り込んだやつで。

エンブリオの進化を促したい運営側が、起爆剤として超級も紛れ込ませてたりしてはいましたが。ティアンの命が掛かってないので、こちらとしてもある程度安心して読めましたねぇ。

 

デンドロが相性ゲー極まってるな……という想いも強くしましたが。HPお化けのジャミ―をどうやって倒すのか、とか。夏目――キャラクターネーム:アルト――の切り札の入手方法だとか。

これまでのレイの戦闘に感銘を受けた天地の修羅勢とバトる羽目になってたのは、安心安定の主人公って感じでしたけど。

 

本当に彼の戦いを知っていたから、的確に地雷踏み抜いて来たのは凄い。嫌われるかもと思いつつも、理想の戦いのために願掛けをしてくる辺り、修羅だったなぁ……。

実際に勝利してたら有言実行してただろうとも思いますが、重兵衛のこと嫌いに慣れませんな。むしろ割と好き。