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今度は、訳もわからず死ぬのはごめんだと。

何としても生き延び、精いっぱい生きることを楽しんでやろう、と。

殺されてなどやらない。

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

伯爵家の三男として育ったリュシアンは、幼少期から命を狙われていた。それはタイトル通り、彼がご落胤王子様だったからなわけですが。

更に毒を盛られて生死の境をさまよった事で、前世の記憶にも目覚めて。その影響か、とんでもない魔力量も発現して。

これまで蔑ろにしていた勉強や鍛錬にも真摯に打ち込むようになっていきます。

 

リュシアン自身は王子の地位に興味はなく、実父である国王との初対面の場で王位継承権を放棄できるか聞いたりする位に自由で。

国王の方が、手放さざるを得なかった息子に執着してる気が。リュシアンじゃないけど、どうにも面倒くさいですよね……。

 

諸々の思惑が重なった結果、リュシアンは異国の学園都市へ留学することになって。

彼を侮る輩も出てはきますけど、気心の知れた友人が出来て学園を楽しんでる感じがしますね。

もうひと味ふた味欲しくなりもしますけど、安定したファンタジー作品であるとは思います。