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「文句があるならいつでも僕を倒しに来なよ。別に正々堂々じゃなくていい。闇討ちでも暗殺でも、なんでもいいから出来るものならやってみろ。少しは楽しませてくれることを期待しているよ。以上」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで1231日まで。

先代を打破し魔王に就任してから1500年ほどを生きたルシファーは、暇を持て余していた。500年くらい前までは天使や勇者と行った、彼を倒さんとする者どもがやってきたのにそれが途絶えたからだそうですが……。むしろよく500年耐えたな。

少なくとも3人の奥さんが居て、夫婦間の仲は良好ってこともあって外に目を向けなくても良かったのはあるでしょうけど。

 

まぁ、ルシファーの能力は飛び抜けていて、討伐に来た勇者を鼻息1つだとかにらみつけるだけで殺してしまうほどだとか。そりゃあ人間も、ルシファーから攻めてこないのであれば触れたくもなくなるってものでしょう。誰だって絶対爆発する罠にハマりたくはない。

暇な魔王様は、ちょっと今の勇者育成機関はどうなってるのか見にいってみようと思い立ってましたが……先述の通り、何も対処しなければ死者を量産する事になってしまうわけで。

 

奥さんたちと相談しながら、人間に変身して能力の多くを封印することで対応することに。

既婚者なので隙あらばイチャつくし、全年齢レーベルだから本番の描写こそないけど、これからするぜ! ってシーンはちらほら入ってますね。自由。

そうやって枷を付けてなお、育成機関に入学するような生徒を圧倒出来る力量があるって言うんだから、恐ろしい。竜族とかも容易くあしらってましたし。

それだけの力があったら噂になってそうなものなのに誰も知らない。おまけに常識にも疎いとなれば疑う人が出てくるのは当然ですが。ルシファー、最悪は故郷に帰ればいいから無敵なんだよなぁ……。

 

1巻は、ルシファーが一念発起して人の国に行くよーって流れの中で、キャラ紹介とか世界観紹介をして、不審な事件の調査を行っている所で終了。

事件は結構根が深そうで、ルシファーがこのタイミングで動いたのも運命の様に思えてくる。1冊でまとまってないのでちょっとそこは物足りませんが、要素としては面白くなりそうなもの詰め込んでるので、今後に期待。