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「(前略)まして……ましてだ。僕には分かっている。アレンは東都で無茶をした。間違いなく無茶をした。自分の目の前で弱者が虐げられ、傷つけられるのを黙ってみているような子じゃない。弱者を守る為ならば平然と命を投げ出す。いいかい? ワルター、グラハム。『剣姫の頭脳』殿はだね、そういう十七歳の……本来であれば、僕等が守るべき子供なんだよ」

 

謀反が起きて王都でも騒がしいようですけど、アレンが気にかけていたこともあってフェリシアたちはひとまず王都を脱出できたのは良かった。

……当然追手がかけられてましたが、公爵家のメイドたちからもアレンの評価めっちゃ高いなぁ。それだけの事を彼が為して来たからこそですけど、だからこそもっと自分を大事にしてほしんだよなぁ。前巻最後で無駄に覚悟決めちゃってさ。今回も無茶しまくりなんだから、何回か怒られろ。

 

アレンから情報を貰っていた人々は多くいて、彼がオルグレン公爵家の謀反の可能性を訴えていたことも知っていた。その上で否定した。

でも、事件は起きてしまって……教授が自分の失態を恥と認め、だからこそそれを拭おうと「帝国潰そう」とか過激なことを言いだしましたが、それだけの矜持があるってことで評価上がりましたね。

 

アレンは家族を守らんとする獣人の誇りを胸に戦い続けてますけど……獣人の一部にはこの状況下になっても、彼への偏見を捨てることが出来なくて。過去の事件は悲しいものですけど、そこで変化できずに足踏み続けていたら、駄目でしょう。

怒ってくれるリチャードが居てくれたのは救いでしたが、彼もまた次期公爵であって。

アレンにとって失ってはならない相手だから、と決死行に付き合わせないんだからそれは酷でしょう。君がそうやって守ろうとするのと同じように、君を守りたい人だった多いんだよ。……そんな言葉が、アレンには届かないんだよなぁ。

一方のリディアは、情報を聞いてから沈みこんじゃって、こんな時こそ気概を示してほしかったんだけどなぁ……。

他のアレンの教え子たちが、恐怖を感じながらもそれぞれ奮起しているように。引きこもっている場合じゃあないでしょう、とは思ってしまった。

行動開始したのも、前向きになったからじゃなくて自棄になった感じが強いので、ハラハラしますね……。