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「どうかなぁ? 作り話が現実になっちゃうってことも、あると思うよ」

(略)

「――恋愛する気なんて、なくてもね」

 

神戸に住んでたが高校受験に失敗し、祖父母が済んでいた香川の離島に姉と引っ越すことになった主人公・和泉凛太郎。

娯楽が少ない環境だからか、島の学生たちは恋愛に夢中で……凛太朗は微妙に馴染めずにいた。そんな彼に、告白されまくって困ってる女友達の友近姫乃から、偽装カップルの申し出を受けて。

 

それで問題解決が出来たかと思ったら、今度は凛太朗が可愛い彼女を作ったことで男子から呼び出しを食らう羽目になって。

その後美人の姉が教育実習にやってきた時も尋問にあってて、凛太朗わりと苦労性ですよね……。

 

島の学校が廃校の危機で、文化祭を開催して盛り上げようとなった時に、姉や教師陣から「文化祭を知ってる学生は君だけ」と実行委員に祭り上げられたりもしてましたし。

中学時代生徒会長を務めた経験もあるみたいですから、実際適役だったとは思いますけど。

途中文化祭の準備にかまけすぎて、偽装恋人の友近との交流が減っていたのは残念ですが、気付いた直後に動いて挽回してくれたのはグッド。

凛太朗と友近のメインカップルは好きなんですけど、香川のゲーム条例をネタにしまくってたり、ありなが失せ物占有してたり、苦手な描写もあちこちにあって、個人的にはなんとも言い難い味わいの作品になってましたね……。

大枠ではまとまってるので、青春モノ好きな人は楽しめるんじゃないでしょうか。