ico_grade6_3

「依頼が失敗に終わるのは、ロレンさんのせいじゃないんですけどねぇ」

「そうはいっても結果が全てだからな。実際に失敗扱いにされてる以上は弁解のしようもねぇよ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで131日まで。

冒頭の書き出し「どこどこが滅んだと噂が立った」ってのが、巻ごとに変わってるのが結構好き。こういうシリーズ物で共通した言い回し入れる、みたいな遊びが好きなんですよね。やりすぎるとくどくて苦手だって感想になってしまうんですけど、これくらいなら平気。

 

前回、死の王になってしまったシェーナを切り捨てたロレン。

しかし彼女の精神体がロレンに同居して会話出来る他、ある程度死の王の力まで使えるとか、現時点でも高いロレンのスペックを高めてどうするんですか。

……とは思ったものの、今回もまた面倒事に巻き込まれてるし、シェーナの助力が無いと危ないシーンもあったので、悪くない成果を得たともいえるんですよねぇ。

戦力的な意味を抜きにしても、シェーナがあそこで逝ってしまうと寂しかったのも確かなので、賑やかに過ごせてる状況は歓迎したい。

 

そもそも、そんな危なくない依頼の筈だったんですけどね。

魔族としての力を抑えるため、腕や目を奪われ義体を使っているラピス。彼女の身体の反応が近くにあるということで、冒険者育成学校の卒業試験に付き合ってダンジョンに入って。

試験を受ける生徒たちに求められたら助言をするだけの簡単な仕事かと思えば、内部で異常が発生していて……。

 

ラピスが適当な文句で治癒を行って、それが祈りの言葉かと生徒からツッコまれた時に「祈りに定まった形などないのです」とか言って煙に巻くの好き。

あと彼女本当に素性隠す気あるのかってくらい、本来できないだろう事をやってのけたりするんですが、それを知識の神の神官なのでで乗り切ろうとする神経の太さも、ここまで来ると褒めたくなってくる。