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「ええ。ある人に会い、一生をその人に捧げる覚悟を持って貰いたい。無論、相手が断れば別なのですが……」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで1231日まで。

五章「天使の歌声」、六章「パンプキンパイと恋の好敵手」。書き下ろし「普通じゃないフツウ」と「女子力向上委員会」を収録。

 

砂糖を作ったつもりが、酒が出来てしまった。その予期せぬ報せを受けて、作物の利用方法について父と息子でバチバチやりとりをしてますが……オブラートに包んで自分の欲望を通そうとしてるわけで。似た者親子め。

 

領地の発展目覚ましく、カセロールが陞爵することとなったそうです。

元々彼は過去の大戦で功績を挙げて王の覚え目覚ましく、その功績を讃えて男爵にすることまで考慮していたとか。

しかし当時は爵位に相応しい広さの土地がなかったり、戦乱で生きる英雄の才能はあっても統治技能は分からないという意見があったこととか、色々と重なって今の領地を与えられた経緯があるとか。

だからこそ、王様は黒字を達成し今後の展望まであるとなっては、王様も報いずには居られなかったようです。中々気持ちのいい人ですね。

 

報告の際に興味を持たれたために、近く開催される舞踏会にペイスも出席する必要が出てきたそうですが……彼は踊れなかった。

そこで婚約者の家を頼って、ダンスをリコリスと踊れるくらいには学んで。その上で更に、身長差があるため、他の縁つなぎの為のダンスとなると不安が生じるという、問題が次から次にやってくる形に。

 

名が売れたせいでやっかむ人の妨害工作とかも挟まって、貴族もピンキリだなぁと思うなど。いやまぁ、元公爵家の血筋の御仁が傭兵雇って誘拐とか企んでたので今さらですが。

それらを乗り越えて成功を掴むのだから、天晴と言うほかない。

 

六章冒頭で、豆の収穫で賭けやって盛り上げてるペイスが楽しそうで笑えました。

そして表題の通り、ついにカボチャをゲットする事に成功。利用法・育成方法についての知識を披露して疑問を持たれてましたが、「知っているから知っている」で通してるの強いなぁ。

その後、手紙の運搬を頼まれて対価を貰ってましたが……どっちも相手に感謝しつつ裏で腹黒い事考えてて、とても貴族らしかったですね……敵に回したくないわぁ。

勘違いから決闘を挑まれた後、その縁すら利用してる辺りペイスがどんどん策士に……って最初からか。

 

「普通じゃないフツウ」は、家の建て替えをしたからハースキヴィ家に嫁いだビビが、とモルテールン家に招かれる話。貧しい時を知っていた姉からすると、信じられないくらい発展した領地や、ペイスの美味しい料理とお菓子に衝撃を受ける話とも。

「女子力向上委員会」は……まぁこの世界に「女子力」なんて単語があるはずもなく、ペスが漏らしたわけですが、それを聞いた姉ジョゼと婚約者リコリスが女子力上げようと頑張る話。微笑ましかった。