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「大丈夫だ。俺が必ず助けてやる」

 

なろうからの書籍化ですが、WEB版は削除済みの作品。

腕利きであったものの、スキルを使う度に最大HPが減少するという症状に見舞われて、ついには冒険者ライセンスを剥奪されてしまったダグラス。

止む無く当てのない旅を始めたところ、彼は負傷したフェンリルを発見。それが呪いによって姿を変えられた人間だと気付いたために、解呪を試みることに。

スキル使用にデメリットを抱えている状態でも、誰かを助けようとする心意気は貴いものだと思います。

 

一度は失敗してしまったものの……ダグラス自身もまた呪われていたことが分かり、元の力を取り戻して。

それによって、今度こそ救うことに成功したわけですが。フェンリルと化していたのは十歳ほどの少女で。帰る場所もないという少女を連れて、旅を再開。

呪いにかかっていたということは、2人それぞれに「呪いをかけた相手」が居るわけで。ダグラスの方は、それが知人だったということでショックを受けてましたが。ラビが居た事で、彼も救われてるんですよね。いいなぁ。

 

力を取り戻したことで、魔物討伐とかもこなせるようになって。

ライセンスの再取得に協力しようって人も出てきてくれたけど、今の暮らしも悪くないと断って。2人で楽しく過ごせればいいのに、周囲がそれを許してくれないんだもんなぁ。

助けられたと感謝される方はまだいいですけど、ラビを狙った暗殺者が来るのは困りものです。