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「つまり、やるなら生産的な復讐だ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで131日まで。

唐突に出現した魔王は、人類を滅ぼすために魔物を大量に生み出した。魔物の中から知能を持つまで進化した魔人という個体も現れ、大いに人類を脅かした。

しかしそれに呼応するように人類の中からも勇者と呼ばれる存在が現れ、これまでの歴史の中で戦が繰り広げられてきた。その名を勇魔大戦。

 

3度繰り返されたそれを人類は乗り越え……今また、4人目の魔王と勇者が現れた。

しかし、今代の勇者は魔人を撃退しきれない程弱く……彼をサポートするべく設立された暗部の人間が魔王の撃退に大きく寄与した。

エースであった主人公が、大戦の終結を期に暗部を離れ「普通の生活」を送ろうとする話です。

 

5歳の時から厳しい訓練を受け、暗部として活躍していたために色々と疎い部分はありますが。友人も出来てたし、概ね期待通りの日常を満喫していたように思います。

横暴な貴族に決闘を申し込まれたり、焦燥感に駆られた友人を放っておけず隠し事に踏み込む羽目になったり。完全に普通とまではいきませんが。

大戦の裏側で無意味に流された血があって、それに復讐したいというのは止めがたい感情だとは思いますが。戦争が終わっても、平和は遠いなぁ……。