「事実はどうあれ君はもう恨まれている 対処せねばすべて失うぞ」
(略)
そうやって生き抜いてきた人を前にして わたしは 何も言えなかった
印刷をある程度形にして、演奏会への準備を整えたマイン。
お茶会の方は母2人が整えてくれたとは言え、よく間に合わせたものです。
人数の多さ、盛大さが凄いというのが伝わってくるのいいですねぇ。どんな世界でも推しを推す人々の熱量に敵うものはないと思える描写でした。
本編読んでて「貴族は感情を隠すもの」というのが分かってくると、女性のお茶会という場とは言えこれだけの事が起きたのはにわかには信じがたい。
愛の歌聞いてドキンッってなってるシーンのクリステルが可愛くていい感じ。……その後母が倒れてそれどころじゃなかったでしょうけど。
3巻SSを読んでからだと、トゥーリの「わたしこの仕事だけは絶対に誰にも取られたくない」という言葉に重みが増してていいですねー。
失敗しながらも神殿長として励んでいる彼女の前に出てくるのが、ハッセでの諸問題。
貴族社会に不慣れなマインには負担になっていくわけですが……コミカライズではまた追々の事ですね。
小神殿の視察に赴くとき、「神官長にゴネられていた」と書かれているのが中々愉快でありました。
書き下ろしSSはランプレヒト視点「おいしい料理と面倒事」。
ローゼマインの美味しい料理を堪能した後、演奏会のために騎士を動かすために動くことになった彼ですが……ジルヴェスターに漏れたのってここからなのかい!
正確には彼の休暇申請を受けたオズヴァルドからの問い合わせみたいですけど、うっかりミスではあるな……。