「この魔王ディアブロに対して“生かしておくわけにはいかぬ”だと? 己が分をわきまえよ、雑兵めが」
復活した魔王クレブスクルムにまつわる騒動を片付けた後、シェラやレムにクルムと言ったディアブロの仲間たちは無事だったので一件落着と言いたいところではありますが。
魔族に協力していたアリシアとエデルガルドは、作戦失敗の責を問われ追われることに。助けられるのがクルムだけだからとは言え、利用した相手の前に顔を出せる神経の太さは中々の者です。
……それだけ追い込まれていた、ともいえますが。
ディアブロも魔王ロールプレイを続けているとは言え、平和な世界で生きていた記憶があるわけで、死にかけているなら助けてやるくらいの温情はあって。
アリシア相手のロールプレイの結果として、「ディアブロ様の役に立ってから死ねということですね」みたいに思い詰めた尖兵が新たに誕生した疑惑がありますが、だいたいディアブロのせい。
しかしまぁ、リフェリア王は国家騎士以外にも情報収集用のシノビを雇用し、ディアブロ達に差し向けて来たり油断ならない相手ではありそう。
裏切り者アリシア相手の対処が思いのほか早く片付いたと思ったら、今度は聖騎士に襲われている大主教ルマキーナを保護することになったり、ディアブロのイベント遭遇率よ……。
ルマキーナの目的に協力するため、遠出をすることになって。そこで別のたくらみに巻き込まれたりもしましたが……この世界、腐った連中が多すぎるような気がしてならないんだよなぁ。だからこそ、ディアブロの力が輝くのですが。