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「また残業地獄がはじまる……!」

 

かつて多くの先人が住んでいたという大陸。しかし、彼らはある時、一夜にしてその姿を消した。

200年前に冒険者が改めて足を踏み入れ、ギルドを設置した体制が作られた。冒険者たちはダンジョンに挑み、現在の武器よりも優れた先人たちの遺物を発掘するなどの調査を行っていた。

 

彼らを支えるのがギルドであり、依頼の発行や報奨金の受け渡しなど各種事務作業を受けもっていた。

主人公のアリナは安定した公務員であることを求め、ギルドの受付嬢になったわけですが。平時は定時で帰れるけれど、いざダンジョン攻略などに停滞が生じると残業の連続。

ある程度は飲み込んで過ごした彼女ですが……限界を超えた時、残業の発生源となっているボスを蹴散らす「処刑人」としても活動を行っていたとか。

 

ギルド職員は副業してはいけないなどの規約があるため、偽名をつかってこっそりやっていたわけですが。

ある時、ついに冒険者ジェイドにバレてしまった。それ以降、ジェイドはアリナに興味を持って、周囲をうろつくことになり……アリナもまた多くの騒動に巻き込まれていく。そんなお話です。

 

残業回避のためならボスだろうと倒すし、最強のパーティーに属する冒険者だって脅す。

そんなアリナの悲喜こもごもな日常はわりと愉快で面白いです。

まぁ、本気で正体隠したいならローブ被るだけじゃなくて仮面被るとかするべきだったと思うし、やり方は拙い部分があります。

あとは勧誘を嫌がってるしはっきり断っているのに、アイナに付き纏ってた辺りでジェイドへの評価もちょっと辛口にならざるを得ない。

今回はなんとかなったけれど、先に不安が残る感じではありますね。面白いけど、粗削りだとは思いましたね。