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「これが暗殺者の戦いですのね。どこまでも理詰めで、入念な準備をして、相手の長所を封じ続け、何もさせないまま殺す。素敵ですの」

(略)

「今回は情報が十分にあった。情報があれば準備ができる。暗殺は殺す前にどれだけ積み上げたかが重要なんだ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで228日まで。

開発した魔族殺しの魔術は、確かに効果を発揮した。

その事は監視の目がなかったにも関わらず速攻で王国にもバレて。

どうしてかと思ったら、教会には魔族とリンクした像が存在し、それによって確認を取ったとか。

 

場合によっては国が衰退する可能性があるため秘されていたけれど、ルーグが実績を挙げた事や、「魔族殺しは女神から授かった」と方便を述べたら、その容姿がまさしく信仰対象だったこととかが加味されて開示された模様。

ちなみにこの宗教、ルーグが速攻で見抜いてましたけど、女神が世界の運営のために作った物ではあるようです。

 

今回は途中で女神視点も描かれていて、数打てば当たるの精神でルーグの様に異世界から招いた魂はいくつかあったけれど、どれも失敗して残るはルーグのみだとか。

そしてそれまでの積み重ねを加味して、リソースを数ではなく質……つまりはルーグへの支援に傾けることを決めてました。ルーグが勝つか、世界が滅びるか。いや、なかなか愉快なギャンブルが始まってますな……。

 

あとは、トウアハーデの裏の顔について把握している公爵家の令嬢からの接触があったりだとか。人の世に紛れ込んだ魔族ミーナによって、第二王子が虜になってしまい暗殺の対象になってしまっただとか、学友ノイシュが闇堕ちしたりとか、今回もイベントに事欠かなかったですね……。