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「私とディナンは、ちゃんとお師匠様の弟子、できてますか?」

(略)

「もちろん。……二人には、まだまだ覚えてもらうことがいっぱいあるよ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

栞の弟子であるリアとディナンの双子。2人とも師匠を慕っているし、自分にできることをやろうと頑張る気概もあるして、良い関係を築けているのが良いですね。

レシピを継いで、いつか誰かに伝えてくれればそれは失われない。そういう継承の概念、好きなんですよねぇ。

 

栞の料理が好評過ぎたり、人手が足りなすぎる問題があって、彼女の休みが全くと言ってないくらいだったのは問題でしょう。

趣味も仕事も料理であるし、元々定休日がない特殊な求人と言うことを理解してたので飲み込んでたようですが。疲れを感じてるなら休まないと駄目でしょう。しっかりとそれを殿下へ進言した弟子2人は偉い。

 

異世界人は魔力が豊富なことと、栞は料理で実績を上げている事で狙われているとかなんとか。それを事前に対処して追い払ってる殿下はお疲れ様ですというか。

 

王宮で開かれる晩さん会の応援に招かれて、2品ほど作ってましたが。栞の拠点であるレストランの改装工事もするから数日時間が空くことになって。

隙間時間で迷宮に食材を取りに行ってるリアが、異国の貴族と交流する姦しいエピソードも描かれております。

栞はあくまで持ち込まれた魔生物を調理する料理人であって、実際に迷宮に入ることは無いのでこういう他視点の話があると異世界の解像度上がって良いですよね。