ico_grade6_3

「ああ、そうですね」

(略)

「料理人は、一生修行の身ですものね」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

栞の誓約者であるマクシミリアン殿下は、過去の高名な魔法使いディルギットの再来と言われてるわけですが。

この世界には妖精のような長命な種族が居て、彼に会った事があり生き残ってる人もまた存在して。

 

今回栞に持ち込まれたのは、幼少期にディルギットに出会い、彼が作った料理をもう一度食べたいという人がいるから再現してほしいという依頼だった。

ディルギットは料理をする人ではなかったけれど、いくつかのレシピを残していたためそれにヒントを得て、形にしたのはお見事でした。

……いやまぁ、異世界風じゃなくて地球さんの料理だったから理解しやすかったのはあるでしょうけど。

 

しかし、ディルギットが時間を旅する人で、甘いものが好きで、大事にしている誓約者がいたとかは地味に気になるエピソードですねぇ。未来のマクシミリアンだったりしないだろうか、ディルギット。

 

栞がハーブティー飲みたくて調合したのが、水とか条件が噛み合ったとはいえ魔力回復効果持ってたりとか相変わらず色々成果あげてるなぁ。

それも彼女が飽かず精進し続けているからこその成果なわけで。だからこそ、王宮で料理長やってた御仁が弟子入りを志願してくるんですよね。

リアとディナンにしたって元は孤児で逃げ場がないというのはあれど、師匠の期待に応える意思は強い。そういう、良い子ばっかり見ていたからこそパン担当の見習い候補オーサのサボタージュは腹立たしかったですけども。

まぁ栞の温情もあったので、今後の成長に期待……というか、次失敗したら後がないからな。それを理解した上で挫折しない事を祈るほかない。