「ユーリ、俺はまだパートナーが決まってないんだ、友達のよしみでパートナになってくれない?」
「フフフッ、最初からそう言えばいいのよ。しょうがないから、友達のよしみでパートナーになってあげるわ」
BOOK☆WALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで2月28日まで。WEB既読。
個人的には割と好きではあるんですけど……とちょっと言葉を濁したくなる。
舞台となるのはとあるRPGゲームの世界で転生者もいるんですが、主人公はゲームでは描写されなかったモブ枠。
ただしスペックはかなり優秀で、ゲームのヒロイン達との仲も良好という優良物件なんですよね。なので主人公レイと、彼の周囲のキャラクターは好きなんですよ。
ゲームの主人公的位置の王子に転生したキャラも居て、彼はハーレムルートを目指そうとするんですが……。現実となった事にあまり意識が向いておらず、「イベントこなそうと思ったのにタイミングずれるわぁ」とか思ってるし、ヒロインの感情に配慮出来てないボンクラですし。
他の転生者で今明らかになってるのは、レイたちが通う事になる学園のトップですが。彼女は彼女でゲーム開始前に意識が覚醒し、好きなゲームのイベントを近くで見守るために行動してるタイプで勝手だし。
転生者たちがノイズになって、あちこちかき乱されてる感じなんですよねぇ。
あとは、視点変更が多かったり、句読点の打ち方とか文法が好みからズレてるので、読みにくく感じる部分もちらほら。
閑話休題。
レイは国唯一の港があるものの辺境にあるため、中央では侮られる家の嫡子です。ただ彼は家を誇りに思っているため、そうした政治闘争に興味が無く馬鹿の誘いに乗ることが無いのが清々しいですね。
精霊の寵愛という稀な恩恵を受けていて、トラブルに遭遇してもサクッと解決してくれる頼りになるキャラです。ゲーム主人公気取りの転生者よりはしっかりしてるので、ヒロイン達幸せにしてあげて欲しいものですが、なかなか道のりが遠そう。
そしてWEBの更新も長期停止中なのが残念でならない。挿絵のヒロインも可愛かったし、最初にいった通り割と好きではあるんですけどね。