「だからアンタは気にせず 自分の好きなことをやればいいんだよ」
名前は知ってたんですが、原作未読。
生命維持装置で命を維持していた少女、各務桂菜。
VRMMOに接続して遊べるくらいの余裕はあったみたいですけど、ある時停電によって命を落として……プレイしていたゲーム『リアデイル』の世界で使っていたキャラクター、ケーナに転生してしまった。
オマケに、彼女がプレイしていた時期から200年も経過してしまっていた。
便利なサポートAIが、異世界にも付いてきてた為、リアルの自分が死んでしまったことにケーナも気付き。
夕方になるまでしばし呆然としていたわけですが。それでも立ち止まらずに、情報を集めてるのは偉い。
彼女がスキルマスターという、特殊な称号とそれに付随する多くの特権を有していたこと。自身の拠点が近くにあったことは幸いだったと言えるでしょう。
大抵の事象に対処できるし、情報収集の伝手も増えたわけですし。……拠点の塔の守護者は大分チンピラっぽかったですけど。
しかし『リアデイル』運営、いろんな部分をプレイヤーに投げすぎてて良くもまぁ続いてたなって思う部分がちらほら。スキルマスターのスキル作成にしたってそれを取得できるくらいやり込んでるプレイヤーから引退者出してたらダメでは……?
熊に殺されかけてた人を助けて、食料として村に提供して感謝されたり。井戸を改良したり。割と牧歌的な場所で、自由に生きていく。異世界転生ものとしては穏やかなスタートを切ってるんではないでしょうか。
……最後、なんかどこぞの商隊かなにかが襲撃受けるシーンで終わってる辺り、なにかに巻き込まれそうな気配はしますけどね。