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「わたくしを――わたくしたち全員を、守るのだわ」

(略)

「承知しました」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで430日まで。

1巻から4年が経ち、レイジはクルヴァ―ン聖王国までたどり着いていた。

元居た公爵領からは国を一つ越えた更に先にあるようですが。そこで彼は、なぜか貴族のお嬢様の護衛をしていた。

姉・ラルクの行方と、ヒンガ老人の孫娘の情報を求めて大都市を渡り歩く予定だったようですが、その途中で襲撃を受けた貴族を助けた縁からそんなことになったとか。

 

万能に近い【森羅万象】の能力に頼りきることはせず、オーブを外した状態で使った事のある天賦を思い出しつつ、自身の練度を挙げるなんてことをレイジはしていたそうで。

天賦はあくまで一足飛びに効果を得るための手段であるとか。他者が付けているオーブを観察できる天賦や、天賦が使えない部屋を準備してる悪党が居たり、レイジの準備が無駄になってないのは良いですねー。

 

護衛対象のお嬢様、エヴァ。彼女は今年12歳になり、本格的に貴族社会に踏み込むことになる。

お披露目というか顔合わせのために行われた晩餐会。エヴァの父親は他の貴族の断罪とかを行ってきたため、反発する子もいるようでしたが。幼いなりに誇りを持っているエヴァの事嫌いじゃないです。

まぁ理想的すぎるきらいはありますが……変に擦れてない彼女だからレイジと良い関係を築けた感じがしますねー。

 

この国では貴族の子供たちが成人する時、オーブを授けられる儀式が行われるそうですが。

晩餐会でちょっとした余興とトラブルがあり先送りにされた上、オーブの授与においても聖王国ならではの問題が生じて……。

その騒動にレイジがまた巻き込まれていくことに。トラブルに愛されてるな……。まぁ、最終的に国を出る事にはなったけれど、良い出会いと求めていた情報の断片を掴めたので、総合的にはプラスなのでは。これからも頑張ってほしいものです。