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「私は、北斗さんが一番好きですから」

 

交流を続ける中で北斗のことを好きなっていた如月。

肝心の北斗の方は煮え切らないというか、彼女が告白されたと聞いても「真面目そうな奴だったから、彼女を幸せに出来ただろう」とか考えている鈍さを発揮してて、コノヤローみたいな気分にはなりますが。

私はこんなにも好きなのに! とそっけない反応に悶えてる如月が可愛かったのでヨシ。

 

人の心が聞こえない、という北斗の隣の心地よさに慣れていた如月が、人の悪意に触れて震えてしまう場面とかもあって。

如月の持っているような特異技能というか、オカルト? に詳しい人にちょっと話を聞いてみることになって。

そして提示された解決方法が、「北斗とキスすれば、北斗の声だけ聞こえる状態が保持されるはず」というもので。

 

北斗の方は、彼の声が聞こえ続けるなら完璧な解決法ではないとか、そう言った実益を求めてなし崩しにキスをするのは、互いに好意を持っていたとしても良くないと、別の方法を探してみようと提案。

真摯であるともいえるし、ヘタレでもある。が、ここで「じゃあ試してみるか」って言うような男子だったら、如月との関係続いてないんですよねぇ。

 

そうやって解決を先送りしていたら、小学校時代の如月に助けられ好意を向けてきた男子が転校してきて。「彼から好かれている」事を好ましく思わない女子からにらまれるトラブルを産んだり、彼の好意が鬱陶しかったので遠ざけようとしたが失敗。

能力を消せる方法を探すと言って、実際自分の心が読まれないような術を会得してきたのは凄いけど、重いよ……。

あと、ここまでに語られてきた如月の過去に関係した人物ではありますけれど。読者目線だと突然やってきた男が、北斗と如月の関係に嘴突っ込んでくるのは何とも言えない気分にはなりました。

作中では積み重ねがあっても読者目線だと突然出てきたキャラが「早く腹をくくれ、みっともないぞ」とか主人公に行ってくるの、鬱陶しくないですか?

 

まぁでも、新キャラ登場で北斗にも焦りが出たのか、それまで足踏みしてたけど好意を自覚し、告白して付き合うようになるので、イベントフラグとしては充分な仕事したなー感。

その後存分にイチャイチャしてる2人見てるのは楽しかったですしね。彼女とすれ違う度に「好き」と言う想いが北斗から溢れて、「思わず好きって返してしまいそうになって困る」如月とか、想像するだに可愛い。