「私も、お兄さんが私自身を純粋に見てもらえるように、行動しようかと思いますので……!」
BOOK☆WALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで4月30日まで。
中学時代、1つ下の妹が友人を家に招くと言って。特に反対する事でもないと思っていた所、訪問してきたのはとても綺麗な子だった。
妹の縁で知り合った女子・凛は、それからも度々家に遊びに来ていたが、自由人な妹は友人を招いておきながら、帰宅が遅くなったりするなんてことも度々あった。
なので、主人公と凛は最初の接点を作った妹の知らない所で、少しずつ親しくなっていたんですよね。
そして時は流れて、凛が主人公と同じ高校に進学する事が決まって。
何かあったら手助けするのもやぶさかではないが、学年も違うしそうそう会う事も無いだろうと思っていたら、入学初期から先輩の教室に乗り込んできて、顔合わせする辺り中々行動力ある娘ですね……。
中学時代、凛が遊びに来た時に生じた待ち時間に主人公は出来る範囲で勉強を教えたりしていたようで。その時の言動が凛にとても良く刺さったみたいなんですよね。
同じ高校で、主人公は帰宅部で放課後の時間も空いていることが多い。
だからあの時と同じように一緒に勉強しましょう、と彼女から提案されてなんだかんだ絆されて頷いてる辺り人が良い。
勉強一辺倒じゃなくて帰りに一緒に買い食いしたり、同じ委員会に所属する事になったり。地道にイベントを重ねていますが。
主人公が恋愛に臆病と言うか、その辺りのことをあまり考えてこなかったこともあって、中々進展しないんですよねぇ。
休みの日にあって一緒に勉強しようって誘いに「意地でも空けます!」って言ったり、凛の家に招くとき親が居ると気まずいというから「必ずいません。追い出します」とか言ってたり、凛ちゃん結構グイグイ来てるんですけど、中々刺さらない。
でも、エピローグでようやく一歩踏み込めた感じがありますし、イラストが好みなのもあって、続きが気になるところではありますが。カクヨムの方でストックもなさそうなのがなぁ、どうだろうか。