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「人生、一度っきりだもの。やっぱり、自分のしたいようにするべきだと思って」

 

親とケンカしたことを切っ掛けとして「旅に出よう!」と決意した高校生、高橋翔。

そんな彼が駅のホームに向かったタイミングで、同級生の美少女・七瀬涼帆と出会った。

彼女は傍から見ても危なっかしい様子で、飛び込みそうに見えた。だから引き留めて……自分の旅に誘う事に。

「どうせ死ぬ予定だった」という彼女は、意外にもあっさりとついてきてくれて。

 

旅の過程であちこちを訪れるのを、なんだかんだで楽しんでいたように思います。

涼帆はフィーリングで動いている翔とは真逆のタイプでしたけど、だからこそ悩んでいる彼女にとっては救いになったんじゃないかなぁ。少なくとも同族嫌悪とか起きないし。

 

足を運んだ先で2人は、個性的な人と出会ったりもします。

同性への恋で悩んでいる少女や、ブラック労働にくたびれたOLさん。

その人たちの苦悩へのスタンスも2人は大分違っていて。

まぁ、翔君はアクセル全開過ぎるからもうちょっと落ち着いたら、って思っちゃいますが。こういう事いわれるのが嫌で飛び出した子だから、キャラはぶれてない。

 

でも実際、「好き」だけで進路選択をするのも考えものですからねー。この点は涼帆の「訴えるなら、感情ではなく論理的に」という考えの方を評価したいものですが。

 

その論に頷いてしまうと旅をやめて帰る理由が増えて、涼帆から目を離すことに繋がるのが難しい所。

実際、涼帆は家族に心配されている彼を見て改めて決意をしてしまった部分があるし。それでも諦めずに追いかけた翔君はナイス。道のりはまだ半ばというか、問題ほとんど解決してませんが、挫折せずに行ってほしいものですな。