『フラン、なんかゴメンな。色々邪魔しちゃったし』
「ううん。師匠のせいじゃない。わたしが強ければ、わたしの力で勝てた。師匠の手助けが無きゃ勝てなかったのは、わたしのせい。それに、わたしと師匠は一心同体。わたしたしの勝利」
2巻まで読んだ後WEBの方にも手を出したんですが、今回は結構加筆されてましたね。
ダンジョン都市ウルムットを目指すフランと師匠。海路を選択し、無事に港町ダーズまでたどり着いたわけですが……。
パルボラで行われる月宴祭が近く、それに向かう人々が多いため宿はほぼ埋まり、船の方も余裕がない状態だとか。
その辺りしっかり手配出来てなかったのは、まぁ元奴隷の少女と異世界人でこちらの常識に疎い剣だと、仕方ないことですかねー。
なんとか安宿に一室を確保したフラン達でしたが、黒猫族を侮る青猫族に絡まれ撃退。尋問してみると、闇奴隷商の関係者で。
フランにとっても仇敵であるため、徹底的に潰す選択を取ったわけですが。いざ乗り込んだ先で、囚われていた双子。それが神剣を有する国の王族だったって言うんだから驚きです。
王子と王女に気に入られたフランは、護衛として雇われる形で無事に船に乗ることが出来たわけですが。
道中でトラブルがあり、王の代替わり以降荒れ果てているという島国シードランへと寄港することに。……連行された、と言うべきかもしれませんね。
実際そのままなし崩し的に、シードランの騒動に巻き込まれていくことになりますし。
フランと友人になった王族の双子、特にフルト王子の方が神剣を継承する一族としての格を上げてましたねー。新規エピソード、面白かったです。