「仕方があるまい。案内はしてやろう。しかし各々、あの場所のことは決して漏らすでないぞ? そして侯爵に事の仔細を必ず報告するのじゃぞ」
BOOK☆WALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで4月30日まで。
黄金竜が巣から飛び立ったことで、鱗などを求めてにわかに賑やかさを増したアルノルンの街。
ルークが所属しているクラン『黄金竜の爪』の若手にも、素材探しに躍起になるパーティが居て。謎の指輪に関係したアレコレがひと段落したルークも、一緒に探しに行くことに。
探知の魔法も使える彼が加わったことで、黄金竜の毛を無事に発見したわけですが。
伝手も頼りに、所在地の領主様に早々に引き渡してしまう事に。他の貴族から横やりが入った時にややこしくなるから、とか色々と理由がありましたが……。
結局、最後には軍を動かして来たんだからどこまで意味があったのかと言うと。まぁ、その引き渡しの功績とか諸々あって、公爵様からの依頼が回されたり、黄金竜の巣の調査とかにも同行で来たわけですけども。
いざ訪れた黄金竜の巣には古代遺跡があったわけですが……そこには厄ネタが隠されていて。
今伝わっている歴史とは異なる姿を見せる遺跡。それ故に、かつて発見したボロックや先代公爵は秘匿する事を選んだようですけれど。
下手に広まった結果、目撃者を消すなんて過激な手段を取るかもしれないって言われると秘匿したのは正しい判断だったんでしょう。
しかし神聖魔法の存在が広まっていなかったりするし、歴史ある組織とは言いますが神聖教会への信頼度が今一つだよなぁ。
回復魔法の魔法書は回収しまくってるみたいですけど、神聖魔法の魔法書も同様にしないのはなんでなんだろう。適性が無い人が多くて、判別が難しいとかなんだろうか。
でも、間章で登場した聖女は浄化を使ってましたし、全くいないってことも無いと思うんですが。
召喚されたルークのゲーム仲間たちを懐柔しようとする側だし、暗部についてもなにかしってそうなんですが、こっちからだと分からないことばっかなんですよねぇ。
サモンフェアリーで呼び出したリゼ曰く、黄金竜は仕事をしていたそうですが。間章を見るに、それって勇者たちのところに行ったことが関連してますよねぇ。
巣の近隣に戻ってきたって事は、その仕事終わったんだろうか。儀式してから訪問まで、竜の翼で七日かかったって事を思えば間章のエピソードと接点出来たようで、まだまだ遠くにいるのだろうかとか色々考えちゃった。
ルークも古代遺跡に行くって目標を予期せず達成したものの、自分の知識と経験不足で見つけられなかった価値や面白さを今後は見つけられるようになりたいって思ってますし、成長に期待と言ったところでしょうか。