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『来るぞ!』

(略)

「ん。平気、私は、勝つ」

 

ダンジョンがある街ウルムットへとたどり着いたフラン達。

武闘大会目当ての来訪者が多く、門の審査に辿り着くまでにも行列が出来ているほどでしたが。

幼い黒猫族の少女が一人で、立派な剣を持っているとなれば絡まれない筈もなく。まぁ並大抵の相手に負けるフランでもありませんが。

 

バルボラの騒動に応援の兵を出していた関係もあって、門番担当してたのが普段は荒事を担当している連中で、むしろ彼らの方が揉め事起こす事例もあるのではって言うのは不安になった。

ダンジョン担当してる兵士は真面目寄りの方々で、不愉快な思いをしたなら謝ると言ってくれたのは良かったですけど。

 

ダンジョンマスターとの交渉を成功させ、フランに不足しているものを教えてくれた点ではギルドマスターに感謝ですねー。

……まぁ先に切り札を開示してきたとは言え、師匠の秘密教えてよってずかずか踏み込んで来たりしてきたのは、なんかなーと思いましたが。フラン達の脇が甘いのは確かなので、指摘してくれる人材貴重ですよ。どっちも色々と知識不足してるからなぁ。

 

王族の護衛をこなしたことなどが功績としてカウントされており、あとは依頼の達成数さえ増えればCランクに上がれるということで。

ダンジョンに潜って特訓しつつ、ランク上げのために戦い続けた2人は、最終的にダンジョンマスターと対面できるまでに至ったわけですが。

そこで、断片的ながらフランの念願の情報なども得られて。ウルムットに来てよかったなぁと思った次第。

 

……トラブルを呼び寄せるところは変わらずでしたが。

最初の方でも触れましたが「少女が魔剣を持ってる」って言う状況が、美味しい獲物に見えるみたいだから、フラン達が悪いわけでもないんですけど。

バルボラの時みたいにフラン達は意図してないけど、暗躍してる人々の駒を潰して回ってる結果になったのには笑いました。