「今日は有意義だった。ちょいと時間が長くなっちまったのはすまねえ」
「ううん。いい。私も勉強になった」
バルボラによってガルスの行方を探そうと、そう言った情報に詳しい冒険者に聞いてみたり、各種ギルドに聞き込みをしてみましたが。
結局分かったのは、高位貴族の依頼を受けたらしく既にバルボラにも居ない、と言うことで。オークションの時期に王都に来てほしいという手紙が残されていた為、それだけを手掛かりに、一先ず獣王国へ迎える船を探すことに。
黒雷姫の異名も広まっていたこともあって、無事に船は見つかったんですが。
優雅な船旅とはいかない辺り、フランと師匠の悪運も尽きないというか。トラブルを呼び寄せますねぇ。
書籍で加筆されたシードラン海国の関連エピソードが膨らまされた、というか。WEBだと確かに獣王国に向かう、このタイミングで水竜艦に遭遇するんですよねぇ。
女王を認められない勢力などが、元王となったスアレスに協力し彼を脱獄させ、その上で水竜艦まで奪取して海賊家業に勤しんでるとか、なにしてるんですか。
フランが遭遇した悪党、脱獄しがち。ソラスとか。
まぁ逃げられてしまったけれど、フランが出会ったセリメアの妹であるマールが別の水竜艦で犯罪者を捕えに来てるので、国としての対応はしっかり取ろうとしていた模様。
ただフラン達の助力が得られるならその方が楽なので、こちら側の船長との交渉も挟みつつ、海賊退治をすることに。
戦力的には賊は対処可能な範囲でしたが……途中から怪獣大決戦になっていたのは、笑うしかなかったですね……。無事に獣王国に辿り着けて何よりでした。