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「アルヴィス、でん――」

「殿下は要らない」

「……アル、ヴィス様」

 

WEB、途中まで読んでるんですよね。一回切り良いところまで読んだあと、結構更新されてたハズなのでぼちぼち読もうかなぁ。

王弟の子、公爵家次男として生まれたアルヴィスは、近衛隊の一隊士として王城に務めていた。しかしある日突然王に呼び出され……。

身分の低い令嬢に誑かされた王太子がパーティーで公爵令嬢との婚約破棄を宣言し、それによって生じた混乱の責任を取らせるため廃嫡する事になったという話を聞かされます。

婚約者であったエリナ嬢に瑕疵はないため、王太子妃という立場は保証されなくてはならない。そこで、次代の王太子としてのお鉢が回ってきたのがアルヴィスだった、と。

 

サブタイトルで「尻拭いをさせられる羽目になった」と書いてある通り、婚約破棄モノの後始末を付けることになった人物を描いた話ですね。

王太子を唆した令嬢はこの世界の知識を持った転生者だし、攻略対象の男子に粉かけまくったせいで、あちこち飛び火したりと王家への信頼は揺らいでしまったようで。

アルヴィスは、これまで守る側だった立ち位置が守る側になった上、想像もしていなかった王太子としての重荷を背負わされることになって、困惑するばかり。

それでも責任感の強い正確なのもあって、王太子としての役割を全うしようとする辺り偉いんですが……。彼と親しい人達が、色々と背負い過ぎている彼の事を心配するのも分かるなぁ、と言ったところ。

 

エリナ嬢も、前王太子との婚約破棄があった直後の婚約と言う事で、最初は距離を測りかねていたようですが。

それでも、前と同じ失敗はしたくないと。政略前提の婚約ではあるけれど、その中で想いを育んでいきたいと思ってくれたのは良かったですね。

アルヴィスも不足があるためどうしても公務優先になってしまうけど、それでもエリナを大切にしようとする気持ちはあるみたいなので、幸せになってほしいものですが。

女神からの祝福貰ってしまったのが、面倒事のタネになりそうな予感しかしないのが困りもの。