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「さっきの言葉……嬉しく思う」

「え?」

「ちゃんと覚えておく。君の言葉も」

 

エリナとアルヴィスの距離が近づいていく中で、建国祭が開催されることとなって。

王太子となったアルヴィスが女神との契約を交わしたことは他国にも知られており、それによって例年とは違う賓客がやってくることに。

帝国の皇太子に連れられたアルヴィスとは違う神から祝福を貰った令嬢、宗教国家スーベニア聖国の女王、友好国ではあるが何やら企んでいる隣国マラーナの王子と王女。

 

帝国の皇太子も研究者気質で、熱が入るとちょっと反応に困る部分はありますが。綺麗な顔が好きだと言い、腹芸も出来ない契約者のテルミナを上手くあやしつつ、直球でアルヴィスと向き合ってくれるところはポイント高いかなー。

……他の2組が、色々と厄介な話を持ってきてくれたから相対的に評価が向上している部分はある。

 

特にマラーナの方は、アルヴィスに怪しいもの盛ろうとして来たり、勘違いした言動が多いので頭が痛いというか。

前王太子と仲良くなれたんじゃないですかね、とか言いたくなるな。

でも、そうやってちょっかいを出して来た相手が居たから、アルヴィスがエレナを庇いに行くイベント発生したり、率先して動いてしまうアルヴィスに「王は人を動かすのが役目」と先達から諭されたりして、彼も改めて王太子と言う立場を受け入れて、覚悟決まったようなので良かった。