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「貴族ならばその時の利を考えて感情を隠し 敵と手を組むことも出来なければなりません そう教わりませんでしたか?」

「まったく誰も彼も器の小さいこと」

 

転移陣のシーンがコミックになると、ブワッと沸き上がった光とぐにゃりと視界が歪んで、ローゼマインが支えられてるのも納得。

あれ慣れないと気分悪くなりそうですね、ホント。

そうして切り替わった先で出迎えてくれるコルネリウスとアンゲリカが良いなぁ。貴族院の寮の広さとかも絵になるとより分かりやすくて好き。

 

多目的ホールもワイワイ楽しそうですし。エーレンフェストの全学年いるから人数多そうに見えるけど、70人もいなくて大領地だと倍の150人超えてくるところもあるとかで、格差感じるなぁ。

エーレンフェストは美味しい料理があるからなお賑やかなのかもしれませんが、大領地の寮となるとまた色々と大変そう。

 

エーレンフェスト内の派閥争いによって、隅に追いやられている旧ヴェローニカ派の生徒たち。派閥とはこういうもの、で止まらず彼らを味方につけようとする辺りがローゼマインですよね。

しっかり利益を与えて、上手く動かしているので中々貴族らしくなった感じがあります。……まぁ図書館関連で暴走もするので、周囲を振り回したりもするので差し引きトントン説もある。王子への挨拶直後、ローゼマインだけニコニコで周囲がどんより状態なので、負担も増えてはいますが。お疲れコルネリウス……。

 

巻末のコミック番外編は「コルネリウスの決意」。ローゼマインが眠っていた時期の彼が家族会議に参加したり、側近入りを望むハルトムートとバチバチやりあったりする話。

書き下ろしSSが「見送りの後」。フェルディナンド視点で、タイトル通りローゼマインを見送った後の話。彼は仕事溜まってるし、ヴィルフリートには辛口の言葉しか言えないからって速攻で立ち去った様で、うーん相変わらずだなぁというほかない。

先に退出したエルヴィーラから、目覚めたばかりのローゼマインを送り出すことはやはり心配だと言われて、返答してましたが。

ローゼマインに伝わってない部分でもやっぱり色々思惑があるんですよねぇ。フェルディナンド以外にもジルヴェスターのものとかもあったようです。それでも第一はこれ以上の弱みを作らない事ではあったようですけど。
そういう考え全部ぶっ壊して駆け抜けるのがさすがローゼマイン……。