「わたくしのお母様はすごいのですよ」
「貴族としての利益を確保し 上級貴族に相応しい社会貢献をして さらに自分の趣味にも妥協しないのです」
「わたくしは心からお手本にしたいと思っています」
実技を終えて寮に戻ってきたローゼマインを出迎えるアンゲリカ。
うーんこれは確かに、「主から仕事を得られず思いつめた美少女」の図ではありますね。
でもよくわかってるローゼマインには通じず。コルネリウスと目で会話してるシーン、結構好きです。
騎士見習いに囲まれて勉強してるアンゲリカのどよーんとした感じと、追い込まれている一年生ズの緊迫感がとても凄い。
ローゼマインの言葉を聞いて、一年生が一斉にヴィルフリートの方を見た瞬間とか、感情を隠すのが基本の貴族らしからぬ反応ではありますが。それだけ圧を感じてたんだなぁ。
そりゃフィリーネもローデリヒも、講義は受けるけど点数足りてるなら合格にしてくれって言うよ。先輩方が温かく出迎えてくれたのも納得。
騎獣服ローゼマインも可愛いですねー。レッサーバスが特殊なため、滅多に見られない恰好ですし新鮮。
後は圧縮講座で、先生方がいろんなことを言うので生徒たちがみんな「ぽかん…」ってしてるシーンも割と好きです。圧縮の場面だとローゼマインの新しい魔力圧縮方の脳内イメージが、コミカル過ぎて吹いた。
その後事情を聴きに乗り込んでいたヒルシュールの剣幕に、アンゲリカとコルネリウスが即座に反応してるのが経験が生きてていいですよね。
巻末の番外編コミックは「ご褒美のデザート」。ローゼマインが最速合格の褒美に約束した1品プラスしたデザートを、1年生たちが堪能する話。ローゼマインの提供するカトルカールは冬の子供部屋でも貴重で、それを食べてる子達の幸せそうな顔が良かった。
書き下ろしSSは「主には見せない裏側」でレオノーレ視点で、タイトルの通りローゼマインからは見えない側近たちの交流のエピソードですね。
1年生でローゼマインと親しくない子からは、彼女の図書館への暴走で影響が及ぶことに不満を抱かれているとか。それをフィリーネから聞いた面々が対処法を相談したり、図書館での護衛方法やフィリーネの教育についての打ち合わせをしていたり、こういう情報が補足されてくエピソード好きだなぁ。