「ここが夢だろうが現実だろうが知ったことかよ」
“なに?”
「俺の見る夢は、俺が決める。姫柊たちを今すぐ解放しろ。そうすりゃ、おまえは博物館送りくらいで許してやるよ」
アニメブルーレイの購入特典や、電撃のイベント向け冊子などに掲載されたSSに書き下ろしを加え短編16本を収録した番外編。
文庫9巻後の話があれば13巻後の話もあって、時系列的にはかなりバラバラなんですけど、ほとんどのエピソードで古城と雪菜がイチャついてて本当になんでこれでまだ付き合ってないんだろうかと首をかしげたくはなりましたね
寝起きドッキリしてきた古城を、寝惚けてたとはいえ受け入れてしまったり。
流れ星に祈る姿とか、使い慣れない使い魔の猫を扱おうとしたときに生じたトラブルだったり、獅子王機関の新装備シリーズ第一弾とか、愉快な話も多かったですね。
あとは、妹・凪沙に吸血鬼になってしまったことを長らく言い出せずにいた古城ですが……本編では描かれなかった兄妹の和解エピソードなんかも収録されていて個人的には嬉しくなりましたね。
しっかりと受け入れてくれるけど、それはそれとして償いを求めた。そうやって、対価を求めることでこの話は終わりだと示してくれたのが本当に良かった。
あとは書き下ろしの『楽園のウェディング・ベル』。インパクトのある絵面を、とヒロインをドレス姿にしてくれた三雲先生も、しっかりカラー口絵で描いてくれたマニャ子先生にも感謝しかない。