タイトル通り、2022年好きラノ投票用の記事です。
ちょっとバタバタしてたのもあって、もう少し読みたかったなぁという気もする。2022下期は頑張りたいですね。

1、『魔王と勇者の戦いの裏で 1 ~ゲーム世界に転生したけど友人の勇者が魔王討伐に旅立ったあとの国内お留守番(内政と防衛戦)が俺のお仕事です~』【22上ラノベ投票/9784824001276】
ゲーム世界のモブに転生してしまった主人公のヴェルナー。
復活した魔王によって世界が危機に陥るから、勇者が倒すという王道のファンタジー作品みたいですけど。ヴェルナーが居る王都が襲撃されて壊滅するようなイベントもゲーム内ではあって。
そこで死なないという目標のために奮闘していく物語です。勇者とは親友になってて、協力できる環境なのもいいですね。
「ゲームだとスタート地点近郊の武器屋は弱いものが多い」けどなぜか、みたいなのに作中で上手く理由を付けてたり、しっかり世界が作り込まれてます。そういう作品の情報説明回、好きなんですよねぇ。



2、『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』【22上ラノベ投票/9784041120347】
タイトル通りラブコメ。
転校続きだった主人公は、新天地で特に可愛い女子が2人いるクラスに所属する事になって。
クラス内で2番目に可愛いと噂の朝凪さんと、実は趣味が一緒だったことから少しずつ親しくなっていく感じですね。
最初は周囲に秘密にしていたけれど、うっかりミスで親にばれたり、交流を続ける中でクラスで1番可愛い天海さんとも接点が増えたりして、状況も関係も変わっていくのが青春してるなぁって感じでした。



3、『サークルで1番可愛い大学の後輩』【22上ラノベ投票/9784040745091】
大学の文化祭実行委員で知り合った先輩後輩のラブコメ。
サブタイトル通り、先輩男子の方は言い訳を用意しがちというか消極的なんですけど。
後輩女子の方が積極的にアピールしてきて可愛い。割と周囲にも筒抜けになりつつあると思うんですけども。早く付き合ってしまえばいいのに。
WEB未読の書籍化作品なんですが、続き読みに行こうかなーって思う位には可愛かった。



4、『高嶺さん、君のこと好きらしいよ』【22上ラノベ投票/9784094530766】
学校で何かと噂の美少女・高嶺サキと、鬼の風紀委員長として名の知れた間島ケンゴ君のラブコメ。
タイトル通りの噂を聞いた直後、当人に真実かどうか確認する間島君よ……。
その噂は本当に彼が気になってる高嶺さん自身が流したものだったようですが、直接問いただされてテンパって否定しちゃうし。
アピールしようと頑張るけど、どこかで失敗しちゃう高根さんが可愛い作品でした。



5、『リビルドワールドⅥ下 望みの果て』【22上ラノベ投票/9784049139501】
一つの区切りとなる巻。読み終えた後サブタイトルの『望みの果て』に深く頷いてしまった。
これまでも書籍化にあたって新規エピソードとかの加筆もあり、WEBとは違った方向に進んでいた書籍版でしたが、ここではっきりと道を分かった感がある。
関係が少しずつ変わっていた中で、どういう決着を迎えると思っていたらアレをお出しされたので、もう「こうなるのか……」と嘆息しましたね……。お見事でした。



6、『魔術師クノンは見えている』【22上ラノベ投票/9784040744056】
WEB既読で好きな作品の書籍化。
生まれつき目が見えなかった少年クノン。
それ故に暗く沈んだ日々を過ごしていたわけですが……ある時、魔術の才能に目覚めて。
魔術によって外部に『眼』を作りだし視界を得る、という目標を得た事で彼の人生は変貌します。
専属侍女の薫陶もあって、ちょっと軽薄ななんちゃって紳士っぽくなってるのには笑ってしまいますが。沈んでるよりかは断然生き生きとしてる方がいいんですけど。



7、『サイレント・ウィッチⅢ』【22上ラノベ投票/9784040743752】
安定して面白いシリーズ。WEB完結してるし、コミカライズもいい感じだしで安心してみてられるのもいいですねー。8月予定の4巻も楽しみです。
3巻では書き下ろしのエピソードもあって、モニカの変化と言うか成長が描かれていたのが良かったです。チェス大会で旧友と出会った時にもちゃんと啖呵きれてましたし。
一方で暗殺者が差し向けられたり、護衛として潜り込んだことに関係するアレコレも進行していて、どうにも怪しい人ばっかりというか、気になる情報が多いですねぇ……って感じ。



8、『忘却聖女2』【22上ラノベ投票/9784757579194】
最近シリーズを読み始めたんですが、凄い良かったので……。
神によって聖女が選ばれるアデウス国。
十三代目の聖女となったマリヴェルは、スラム出身故にあなどられたりもしましたが、それでも彼女なりに聖女として立派に務めていました。
しかし、ある日突然人々の記憶から「彼女が聖女である」という記憶が失われ……神殿を追われた彼女は、改めて行わる事になった聖女選定の儀式に乗り込む事を決意します。
当代聖女への攻撃をしかけた敵を見極めるため。そして、自分の居場所を取り戻すため。時折漏れる、失われてしまった過去が本当に尊くて、今損なわれていることが悲しくなるんですよ……。



9、『Unnamed Memory-after the end-1』【22上ラノベ投票/9784049138702】
イチオシ作品、『Unnamed Memory』の続編! 
本編後の時間軸で、オスカーとティナーシャの2人が新たな問題を解決するために旅をする話です。
これまでの物語を読んでいた読者に、良く刺さるエピソードで構成されてて、痛いけどとても良かったですね……。
(刊行時には)WEBで読めたエピソードもあるんですが、書籍化にあたって加筆されて新規の情報が出て来たり、時系列分かりやすくなってたりして、既読勢としても満足の1冊。



10、『フシノカミ7』【22上ラノベ投票/9784824002136】
書籍版完結巻。集大成として相応しい、満足度の高い1冊でした。
6巻で大騒動が起きてそれは解決したけど、それに連鎖して発生した問題への対応……つまりは膨大な事後処理が必要になって。
これまでずっと暴走特急アッシュ君に付き合ってきた、推進室のメンバー達の成長を感じられたのが良かったですね。
アッシュと言う強すぎる灯火に照らされて進んでいた若者たちが、指示がなくても動き始めて小さくとも確かな明かりになっていたのが、本当に感慨深い。