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「……さすがに放っておけません 借りは返します」

 

GA文庫の人気シリーズのコミカライズ。個人的には結構当たりの部類だと思いましたねー。

原作でイラストついてない場面も見られるのは、やっぱり漫画ならではで良い。

既読民からすると、この時期のツンツンしてる時期の真昼とか最早懐かしいですからね……。

 

学校で「天使様」なんてあだながつく位、容姿端麗で文武両道の少女椎名真昼。

主人公の藤沢周は、彼女の評判や彼女が同じマンションに住み隣人でもあることは把握していたし、魅力的だとも思ってはいたが積極的に関係を発展させようとは思っていなかった。

……だけど、ある日。

近くの公園のブランコで、雨に打たれている真昼を目撃してしまい放っておくことまでは出来なかった。

 

言葉を尽くして語らう関係でもなかったので、傘だけ押し付けて帰った彼は翌日風邪気味になって。

律儀な真昼が傘を返しに来た時にバッタリ鉢合わせてしまい、「借りは返す」と看病されることに。

周的には、これで恩も返されたり関係はお仕舞いになるものと思っていたようですが、不思議と付き合いが続くことになって。

ギクッってなってたり、ふいっって顔をそらしてるシーンとか、デフォルメされてる真昼が本当に可愛いんですよね。これは天使様ですわ……。

 

巻末には書き下ろしSS「始まりの出会い」が収録。

あの雨の日の出会い、その真昼視点ですね。初期の彼女の心境は結構レアで良かったです。……状況的には気落ちしてるシーンなので、万事良しではないですが。まぁ、良縁があったから、結果的には……。