「安全だと思って連れてきたのに、なんで全て裏目に出るんだろうな」
「世の中上手くいかないものですから。中央にいても、どうせ似たような厄介事があったかもしれませんよ」
「それもそうだな」
玉鶯が死んだことで、否応なく西都のお家騒動に巻き込まれる事になってしまった猫猫たち。
壬氏が本当に真面目と言うか、この状況でもしっかり仕事抱え込む羽目になってるのがなぁ……お疲れ様です。
終わってみると本当にどうしようもないお家争いだったな……というか。
猫猫がしなくても良い苦労をする羽目になったので、関係者はもっと反省してもらって。まぁ、猫猫自身の選択に寄る部分もありますけど、始末が甘いとかの文句は言っていいはず。
玉鶯の息子たち……長男は放蕩してるし、次男と三男は後継者としての教育を受けていなかった。
さらに長男の息子は、祖父や両親の偉さを自分の偉さとはき違えてる悪ガキで、手術で救った少女・小紅に嫌がらせをしたりしていた。
猫猫はそんな子供たちとの接点が出来たり、三男に付き纏われたりしながら職務を全うしています。
……温室で生薬育てられる時とか、調査の名目で酒を飲める時とかは相変わらず自由に動いているなぁって感じではありましたが。
そうやって働いている中で、噂の長男とも遭遇。
こっちに因縁を付けてきたかと思えば、自分の息子が間違った事をしていたら詫びの品を渡すくらいのことはする。どうにもチグハグな印象を受けるキャラだなぁと思いましたが。
……詰めが甘くて、振り回されたなぁと言う感じでなんとも言い難い。
小紅が無事でなおかつ面白い成長していた位しか良いところなかったのでは、今回の騒動。いやまぁ、西都も一応の決着を迎えてはいますけども。
なんとか中央に無事に帰れることになったのは何よりでした。そして相変わらずの羅半兄よ……。