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「言ってくれよユミリ。何かやらなきゃいけないんだろ? いくら僕がヘタレの陰キャでも、さすがにここは何かやるよ。やらんとあかんだろ。たぶん僕には何かができるだろうし、何かをやらなきゃとも思ってるんだ」

 

夢の世界を操り、その影響を現実に及ぼすことの出来る少年ジロー。

そんな彼を世界の病気として治療のために恋人になったユミリでしたが、相変わらず学校でイチャイチャして注目されてばかりのようです。

そこに1巻ヒロインだったところの、ヤンキー少女トオルも加わって騒がしさも倍。

しかし、トオルとの関係が深まったとしてもユミリがジローに要求したのは、彼が夢の世界で干渉していた「4人の美少女を口説く」ことで……。

 

トオルとは幼馴染という接点があったけれど、他の3人との距離は遠い。

さてどうしたものかと思ったら、委員長の氷川アオイの方から接触してきて。いわく、問題児たちを更生させるべく活動する事になったとかで、メインキャラではトオル以外全員が所属する事になって。

それで交流できるキッカケが出来たのは良かったですけど。陰キャを自認しているジローに対してギャルのヨリコと文芸部員のミウからもやたら毛嫌いされてるようで、前途多難ですね……。

 

2巻のメイン攻略対象になるのは委員長氷川アオイ。

自身を「氷川」と呼び、合理性を追求する少し変わった少女でありましたが。彼女の抱えていたものはあまりにも重く、よく今まで壊れなかったなと変な関心をしてしまった。

ただついに限界を迎える時が来てしまって……ジローが出来ることを模索して、彼女の事を知ろうと足掻いてくれたのは良かったですね。

なんかドッキリ仕掛けてくるキャラが増えたというか、最後の挿絵の前後のやりとりでアオイのことかなり好きになってきたな……強かな子いいですよね。

それはそれとして今回も最後に怪しいメッセージが届いたり、それ以外にも気になる点が増えて来ましたね。
ヒロインの攻略が順調ではあるんですけど、それユミリから提示された目先の目標なんですよね。
ユミリの掘り下げがされてない状態でジロー自身にも謎が残っていますし、意味深なメッセージの真相が明らかになるくらいは続いてほしいものですが。