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「ネリー! お帰りなさい!」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで930日まで。

1巻で苦労しながらもアレンと一緒にギルドの身分証を手に入れることに成功したサラ。

とは言えそれで即座に生活が変わるわけでもなく、薬草採取と厨房とギルドの店番の手伝いを続けていくことに。

 

素材を売った関係で小金持ちになったサラですが、生活を変えずにテントを購入したとはいえ、野宿生活を続けているのは危ないんじゃと思いました。

……とは言え、王都から来て「ネフェルタリの養い子」を探しに来た騎士が、現宰相の息子という立場を活用して、町長に圧をかけて「野宿禁止」で下っ端追い払う策を売って来たりするのは予想外なんですよねぇ。

 

薬師ギルドは、ネリーが頼れと言っていたクリスが帰って来て、彼が居るタイミングではまだマシですけど、テッドからの嫌がらせは続いているし。

騎士リアムはサラを保護して王都で暮らそうとか言ってくるけど、その裏で圧かけてるし。そもそもネリーを攫った騎士の一員だし。

敵側になる相手に魅力がなくて、そんな奴らに主人公の暮らしが脅かされそうになってる(実のところサラなら大抵は対処できそうではありますが)のが、癪に障るんですよねぇ。

 

ハンターギルドは、今下っ端と呼ばれてる連中が成長していくことで、強いハンターが生まれるんだから、優遇しなくても良いが切り捨てるのはマズいというスタンス。

一方、騎士に与した町長としては「貧しくて犯罪に走りそうな人」に見える下っ端は切り捨てても良い、と。まぁ、後者の意見も分かりますけどね。裏にリアムの干渉があるから、よけい気持ち悪くなってるだけで。

実際、ネリーが善意で指名依頼として出されるはずだった討伐に協力し、ある程度ケリがついたところでサラに会うために帰還したのに、「依頼は完遂されてない」とか言って追いかけてくるリアム、嫌すぎるな……。小物らしく、反撃喰らってたのは愉快でしたが。

とりあえずネリーと再会したサラが、魔の山の住まいへと無事に帰れて何よりでした。