「あの時は一人のんびりって言ったけど……二人のんびりの方が楽しいかな」
「良かった……」
WEBからの書籍化で、たしかカクヨム先行連載。WEB既読です。
書籍化にあたってタイトルが分かりやすくなったのはいいんですが。WEBだと小分類として「1日目(日)」って曜日で分けられていて、その中に何話かエピソードが入るって感じなんですよね。で、その話に「第2話 初見です」みたいなタイトルがついてたんですよね。
書籍化でそういう話タイトルが消えて、目次が○曜日で染まってたのはちょっと笑ってしまった。
新作VRMMOをプレイすることにした主人公。
しかし彼は、通常のプレイヤーが選ぶ帝国・王国・共和国といった初期スタート地点から始めなかった。
たまたま島を選べることに気が付き、誰かと一緒にプレイするとそっちの人に楽しんでもらうのを優先してしまうから、と秘密基地を作るノリで無人島ソロプレイをすることにした。
配信設定がオンになっていたことから、ミオンという視聴者との縁も出来て……。
そして進学先で電脳部に所属する事にしたわけですが。そこに属する先輩が配信者として活動をしていて、電脳部の備品もその利益から出してるとか言うんだから驚きです。私学とはいえアリなのか。
で、一緒に見学に行ったクラスメイトの少女が、自分の配信を見に来たミオンだったこともそこで発覚。
ショウがプレイする風景をミオンが実況する、コンビ配信を行っていこうと言う事になりました。
無人島で使えないのもあって、初期作成時の所持金もなし。その代わり、先駆者として育成に使えるポイントをゲットできて、それを活用して一人でなんでもできるように積み重ねていくことになるんですよね。
途中で表紙に居る狼の魔物をテイムしたりもするんですが、その際に取得した調教スキルもまた初取得でしたし。他のプレイヤーとは違う遊び方をしている関係で、工夫を凝らす必要が生じて、それが新発見につながっていくんですよね。
1巻時点だとまだまだ控えめなんですが、それでも前線で戦っている部活の先輩が驚く情報を齎したりしてますし。本人たちが楽しんでるのが伝わってくる作品で、のんびり読めるのがいいですよ。