「とにかく僕は家を出ます。自分だけで生きていけますので、どうかご心配なく」
BOOK☆WALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで10月21日まで。
魔王をたった一人で打ち倒した伝説の勇者リオン。
しかし彼は個人で挑んだが故に、死に際の魔王が放った呪いによって命を落とすこととなり……100年ほど後に転生することになった。
勇者にあやかってリオンという名を授かった彼は、妾腹の出だったこともあり兄に虐げられる毎日を送っていた。
そんな中で勇者リオンの夢を見て、自分にも力があれば……と思っていたある日。
兄に連れられて魔物退治をしていた時に、強力な魔物が現れ囮にされて。そのタイミングで、前世の記憶を取り戻して。
ゲーム的なレベルアップで得られるポイントを割り振り、ジョブを得て能力を高めていく、みたいなシステムがある世界なんですが。
転生して別人になったことでレベルは下がったものの、なぜかジョブは引継ぎしていたため、彼は難なく魔物を撃退。
その後に家を出て、自由気ままな旅を始める事となったわけです。
魔王が持つ強大な魔力で魔物が強化されていたため、勇者リオンの時代においては冒険者の高位ランクであるSSやSSSなんかもいたようですが。
現代では魔物が弱くなり、経験値を稼ぐのが難しくなり、現役冒険者でもリオン目線からすると弱い存在ばっかりだった。
そういう現実を認識しつつ、前世ソロ活動だった影響もあってか、「これくらい普通だよね?」のボーダーがぶっ壊れていて、周囲が「違うから!!」と困惑しまくるのを面白がる作品ですね。