「おじょっ…うさまじゃなくてルシ…」
「メ…いえセシリア様」
「「同性カップルダンス」を始めます!」
「さあ私と踊ってくださいな」
「お嬢様のエスコート役が決まってなくて」のシーンのメロディと、彼女の友人であるマックスとのやりとりが微笑ましくて可愛かったですね。
友誼によって助力してくれることになったのは良かったですけど……メイドが突然宰相閣下の息子を連れてきたら、そりゃあルトルバーグ一家もびっくりするよ。
赤面しつつ困惑してるルシアナも可愛いんですよねぇ。うっかり挨拶を噛んじゃってるシーンとかも特に。
メロディとルシアナの周囲は概ね良い関係を築いていて、全体的に可愛くて和むんですよねぇ。
一方で転生者であるところの、王太子と侯爵令嬢ですが。
前世で幼馴染だったこともあって距離は近いものの恋愛関係ではなく、しかしヒロインやゲームシナリオに関係する相談ができるのは2人だけ。
一緒にいる時間が多いこともあって、事情を知らないマックスから「どうして正式に婚約しないんだい?」とか言われてるのは、正直笑った。
万能メイド魔法でメロディが無双しているのもまた面白いんですけど、こっちの転生者コンビのやりとりもコミカルさを増してて楽しいですよねー。若干のくどさはあるけど。
メロディ、スペックは高くて大体の事に対処できますけど、知人に誘われてパーティーに同行することにしてみたら、うっかりお嬢様と会場でバッタリする羽目になったりするので、抜けてますよねぇ。
人前で変装用の魔法披露しちゃうし、それによってレクトに気付きを与えてしまったりするし。ちなみに巻末SSは「オールワークスメイド・ポーラと天使のドレス」で、レクト付きのメイドであるポーラが裏方作業をしてるエピソードでした。
気付いたのがメイドにヘタレ呼びされるレクトだったのは、まだ良かったかなぁ。真面目な彼は、板挟みになって悩む羽目になってましたけども。