「私も前に行ったが、行き詰ったのか? むしろ今は、自分で色々試してみるのが面白い時期じゃないのか?」
(略)
「む~、否定はしません。色々やりたいですが、お金と時間が足りないって感じです」
サラサがヨック村に来て、まだ一年しかたってないそうです。
その間に色々なイベントが重なって、アイリスと同性結婚して貴族になってしまったとか驚きの展開過ぎるんだよなぁ。
友人としては好きだけど恋愛感情なのかと言うと微妙なサラサの心情見せられると、どーなのかなぁとか思いますけど。うっかりフェリク殿下みたいな貴公子に惚れたら苦労するだろうからこれくらいの方が案外うまくいくかもと、当人は割り切ってるのでまぁ……。
錬金術師には様々な優遇が与えられているけれど、その分義務にも重いものがあって。
大体1年に1度、王都での税務申告が必要になるとか。サラサみたいな辺境在住の錬金術師もいるから、厳密に言うと「1年以上2年未満」って幅はあるみたいですけど。
不備があった時に対応できるようにある程度余裕を持つのが当然で。
店を他のメンバーに託して、サラサは王都へ。錬金術の師匠から身体強化とか剣の腕まえのチェック入るの、毎回笑うな。一応、行き詰ったら助言くらいはしてくれるつもりみたいですけども。
王子は貴族の義務を盾に面倒事押し付けてくるからなぁ。いや実際必要なことだし、配慮もしてくれてるみたいなんですけど、なんか鼻につくんだよな。言い回しの問題だろうか。
あとはノルドのサラマンダー研究が本になって、内容はしっかりしてたとかで。研究者としての才能はちゃんとあるから後援してるらしいですけど、天災扱いも納得の厄介者だからな……。
そうやって面倒事を押し付けられたなぁ~と思った後で、学生時代の後輩少女ミスティが登場。サラサへの弟子入りを志願して来ることに。
実家が大きな商会だけど、商人ではなく錬金術師になりたかった為サラサを頼る事になったとかで。
その縁で海路に強い商会との縁が出来たのはいいですけど……内部に火種があったのはいただけない部分はある。まぁ信頼できる弟子が出来たので差し引きはプラスかなぁ。
王子由来の無茶ぶりに振り回されつつも、一先ず解決できたのは何よりでしたが。7巻に続くエンドだったので、この後どうなっていくのかは心配。
盗賊退治で領内の不穏分子が多少は落ち着くだろうか、ってところでアレだからなぁ。サラサも大変だ。
章間にあるアーティファクト紹介、名前が変なのは今までもありましたが。「ダメ人間製造装置」という名前のベッドはあまりにもネタに走ってて草。
作った師匠が本当に出てこなくて、弟子に命名された流れが完璧だった。