「テト、今分かったわ。私は、故郷になれる場所を探してたんだ。自分が居られる場所」
「それが魔女様の欲しいものなのですか? なら、いつまでも探すのです!」
「そうね。それか、今回みたいに故郷になる場所を作ってもいいわね」
BOOK☆WALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで11月30日まで。
プロローグ相当の第0話が、500年後の未来を描いてるシーンから始まるので最初はびっくりするかもしれませんが。
神様の力によって異世界転生した少女チセ。彼女は創造魔法という、相応の魔力を消耗する代わりに物を生み出すユニークスキルを授かって、異世界へ降り立ちます。
12歳程度の肉体を与えられた状態で、荒野に一人放り出す当たり女神様は仕事が大雑把……。
彼女が創造魔法取得してなかったらサバイバル乗り切れなかったんじゃないですかね。
女神様の願いとしては、この世界で長生きしてほしいってものがあるみたいでしたけど、うっかり死んじゃう転生者が普通に居そう。
1日1つしか効果を発揮しないけど自分のステータスを上げる木の実、とかまで作れちゃう創造魔法がおかしいんですけど。
しばらくは創造魔法を駆使して一人でレベル上げなどをしていましたが、基本的に魔法使いである自分を守ってくれる存在が欲しい、とゴーレムを作成。
成長に伴い自我を持って人型をとったりもしますが。会話出来て、傍にいてくれる存在はチセの癒しになってるから、ゴーレムのテトにはこれからも頑張ってほしい所です。
常識に疎い少女の2人パーティーと言う事もあって、時折馬鹿に絡まれたりもしますけど。
周囲に無自覚に利益を与えていたことで味方になってくれる人も多くて、概ね問題なく旅が出来ているのは何より。
冒険者となって活動してますが、情報収集をしっかりしてるのは偉い。チセはステータスの向上にも余念がないですけど、この世界では魔力が多い人物は長寿傾向にあるとかで不安を得ていましたが……うーん、読者目線だと明らかなフラグに見えるなぁ。