「火の神ライデンシャフトへ誓え」
何を、と言われなくてもわかる。私は父上に視線を向けた。父上の赤い瞳が細められ、ニッと唇が笑みの形を作る。
「このためにダンケルフェルガーの領主一族は古語を学ばされるのだ。ほら、スティロで答えをさっさと書け。わからない者に次期領主の資格などないからな」
書き下ろしSSが「次期領主と礎の魔術」。
エーレンフェストとアーレンスバッハの間で行われることになった「本物のディッター」に誘われたダンフェルケルガー側の話を、レスティラウト視点で。
礎の魔術を継承する際の正しい手順について知る事が出来たのは良かったですね。領地ごとの差異を作れる部分もあるみたいで、エーレンフェストとかどうなってるのか考えるの楽しい。
……未来の某領地とか、うっかり高難易度になってそうですけどどうにかフォローしてほしい所。
領の実情を知ってる者には解きやすくすることで、代替わりが上手くいかなかったときに備えつつ「次期領主争いはディッターで決着をつければ良い」って言う当たりがあまりにもダンケルフェルガー過ぎて笑った。
あとはいつもどおりのドラマCDアフレコレポート。第6弾と第7弾分。リモート参加した回もあるみたいで、いろいろ試行錯誤されてるんだなぁと見てて面白かった。
貴族院全景で、大神の祠の位置が分かったのは良かったかなー。聖地と呼ばれるの納得の配置だわ。あとは大領地の寮意外と離れた位置にあったりするんだなー、とか。新鮮だった。
Q&Aを面白かった。神々の加護は奉納した魔力量によるけど、量が突出していたり全く奉納されてない中で奉納した人は神様にお気に入り登録される、という表現が面白かった。
ハンネローレが気に入られてるのこの辺りの事情関係してそう。
あとは始まりの庭で見えた光景についての回答だとか、歴史関係の研究者からはダンケルフェルガーの現代語訳本が刺さりまくっているの面白い。
成長したローゼマインの頬をつねったフェルディナンド様の心境を聞く質問が採用されてたのも笑ったし、回答もあの状況でこんなこと考えたたのかと思うとなお笑える。
王族からの許可証といったジルヴェスターの真意も、彼らしくて好き。