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「私を助けに来てくれて、ありがとうございますって事ですよ、実は惚けてますよね?」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

ソロ攻略で勝ち取った「可能性の種」。能力上限値が取り払われて、自由にステータスを上げられるようになる、限界育成用のアイテム。

存在の事を知っている人は誰しもが驚く価値のあるものだったようですが……5つ手に入れたそれを自分とななみ、リュディとクラリスに雪音先輩と親しい人に分け与えていて、かなり気前のよい事してますよね。

 

そしてダンジョン40階層踏破の実績によって、幸助は学園で権力を持つ組織・三会に勧誘されることになって。

規範を示す生徒会と風紀会、監査を担当する式部会は表向き対立してるようですが……その実、三会すべてが生徒の成長を促すための組織という所で一貫していて。

裏では協力体制というかかなり穏当な関係を築いているようです。どこの会長も副会長も癖が強いというか、実力者揃いだし最強を目指す人も多いという、良い刺激を貰えそうな環境ではありますね。

 

現実になった世界で幸助がゲーム主人公の伊織に勝っている点として「金と権力」を上げているの、あまりにも正直すぎて笑っちゃった。

RTAで自己鍛錬をする中で、金策に走らなくていいのはかなり大きいですよねー。学園長との血縁があるって言うのも、当人が言ってる通り根回しに便利ですし。

ゲームとは違う行動をとっている幸助自身の存在で、いくつかのイベントが発生しなくなるかもしれなくて、後々困る可能性もあるからそこはフォロー入れていこうと考えてるので、何だかんだ真面目な性質が窺える。

 

そして今回は転校してきた伊織の妹、結花との縁を深めていくことになります。

彼女がトラブルに巻き込まれた時に迷わず助けに行く選択をしましたが、自分一人では厳しいと先輩に助けを求めに行けるのは潔くて良かったですね。