ico_grade6_3h

「もしそうなっても、俺が絶対お前を守る。絶対に。絶対にだ」

 

約百年ごとに魔界から現れる魔王による侵攻が行われる世界。

そこでは人類の中から時折生まれる『加護』持ち達が戦い、魔王を打ち払うことで一時の安寧を勝ち取る、というのを繰り返していた。

中でも特に強力な『勇者』の加護を持つ少女の幼馴染であった少年は、しかし『加護』がなかった為、戦いに赴く彼女を止められなかった。

しかし、彼女は魔王に痛手を与えたものの……討ち死に。

故郷で訃報を聞いた彼は、後悔と怒りと憎しみによって突き動かされ、長い年月をかけて身体を鍛え上げて魔王にトドメを刺す偉業を成し遂げたわけです。

 

もっとも『加護』なしで、個人でそんな無茶をしたせいで彼もまたそこで死んでしまったのですが……。

この世界の救世主として認められた彼は、神様から一つ報酬を貰えることになって。死んでしまった幼馴染もう一度あって、今度こそ彼女を守りたいと言ったら叶えてくれるんだから太っ腹というか。

「好きに世界線を分岐させればいい」と言ってるので、平行世界に入っても構わないって考えは有ったようですけど。

 

過去に戻ったアラン君、勇者ステラ嬢と再会したときに思わず抱きしめてたり、大分彼女の事好きですよね。

彼に言わせると「そんなんじゃない」そうですけど。早めに素直になるといいよ……。

当初こそステラを助けられれば他はどうなっても良い、みたいな捨て鉢な部分がありましたが。肝心のステラに、「それであんたが死んだら意味がない」と言われて、考え直せたのは良かった。

 

幼少期に鍛え上げた結果として、悲劇を回避する事も出来たわけですが。

『加護』なしなせいで、『勇者』として国に連れて行かれるステラについて行くことは出来ず。

それでも鍛えて、鍛えて、鍛え続けることで、絶望的だった差を詰めていくのは格好良かったと思います。