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「――俺は、世界一自由な人間だ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで23年3月末まで。

ゲーム世界のラスボスに転生した主人公が、「ラスボス」という役割を放り投げて自由を満喫しようとする話。

 

魔物創造の力を駆使して、四方を敵に囲まれたノア帝国の長として国を永らえさせてきた魔帝ノア。

自ら攻め込むことはしなかったが、攻撃してきた相手は徹底的に潰して支配下に置いて来たが……それもこれも自国の民を守るための行いであった。

しかしそれは誰にも通じる事はなく……彼を悪逆の王として革命軍がクーデターを起こして。宰相までもがそれに与して、ノアの居る場所へと素通りさせてるっていうんだからこの国大分詰んでますよね……。

 

巻末の描き下ろし短編2が「if――プロローグ」。

本来だったらどういう道をたどったのか、と言うルートが描かれるんですが。ここで革命軍は1人を除いて排除され、人に絶望した魔帝ノアはラスボスとして君臨する事にそうですが。

 

ゲームイベントだからと言われたらそれまでなんですけど、なんでレベル1勇者がレベル100魔王に勝てると思っちゃったんですかね……。

今回はゲームの知識を得た主人公が、やってられるかと死を偽装して逃げた事で、レベル1のまま皇帝になるなんて状況になってましたけど。

本来超えるべきイベントを何も経ていない、弱い皇帝とか先行きが不安でしかないな……。

帝国宰相は彼なりの美学があって、魔帝ノアに背いたようですけど。自国の状況、本当に理解してるの? みたいになってしまう。

 

冒険者になって自由な人生を謳歌しているノア視点だと分かるんですけど、この世界の人々が想定するステータスがあまりにも低い。レベル20に到達してる人ですら、ほとんど居ないとか言われて、Cランクの魔物ですら倒すのは難しいとかいう絶望的な状況を突き付けられるわけですよね……。

魔帝ノアが消えたことで他国から攻め込まれたりしてますし。それを防いだのもノアの遊び心でしたし。国防が全くできる気がしないぞ、あの上層部。

革命軍も権力を得て増長して、このままの勢いで魔帝の配下である七魔王討伐に行こうぜ! とか言い出してる連中まで居るようですし。

 

ノアがゲーム主人公のアレクに国を任せる決定をしたんだから、と暗殺者を防いだりしてるサポートがなければ直ぐにでも滅びそう……。

まぁ魔帝ノアの統治下もクーデター起こされちゃうし、七魔王の連絡網の存在をノアが知らなかったり、ちぐはぐさがあるというか。

七魔王のスペックも高いし、なんというかクーデターに誰か噛んでないとノアが状況を把握できてなさすぎる気もする。

……まぁ、ノア大金貨の存在すらしらなかったので、抜けてるところ多いんですけども。

 

ラスボスである魔帝ノアが表舞台から退いたからか、予期せぬタイミングで世界を滅ぼさんとするニーズヘッグが登場するイベント発生したり、シナリオは完全に破壊された模様ですが。

そんな世界でも楽しんで、自分以外のラスボスなんて認めんと叩きに行くの、自由すぎて笑う。