「“竜の魔女” 私は」
「哀れみを以て 貴女を倒します!!」
第一特異点、決着となる巻。
バーサーカーと戦うジャンヌが、竜の魔女と対峙したときにどうするか、ここに至って迷っているのが彼女らしい。
かつて共に戦いこの特異点を生きる人間ジルの率いる戦力の応援だったり、エリザベートとの会話を経て覚悟が決まったのは良し。
藤丸はジークフリートと一緒に邪竜と相対し、ジャンヌは竜の魔女を倒しに行く。
それぞれの因縁のぶつかり合うシチュエーションが熱くて好き。
その前の邪竜がブレスを放とうとした時、止めるために駆けつけてきたジャンヌへ無言で行くべき報告を指した藤丸とかもよかったですけどね。
ジークフリートが恐怖に震えていてもしっかり選択できる藤丸を「勇敢だな」とか言ってくれてましたし。
藤丸、痛みや恐怖を抱えながらも「それがどうした――!!!」って前に進めるのが本当に強い。
まぁまだ未熟な部分もあって、兵士たちを救いに戻りたいと言ったりする場面もありますけど。そういう一般人寄りの感性がありつつ、肝心なところは外さないから主人公なんだよなぁ。
黒幕が動き出したとき、ロマンが提案した解決法が完全に力押しで笑った。
エリザベートと清姫がコントじみたやり取りしてたのもあって、なお笑えた。
最後ジャンヌが締めてくれたおかげで特異点を乗り越えることができて、藤丸たちが生還できたのはなによりでした。
しかし次巻予告でびっくりしたんですが、もうオケアノス行くんですね。連載追いかけてないので知らなかった。