「――それじゃダメなんだ」
(略)
「俺は女性の扱いがうまくなりたいわけじゃなくて、高嶺サキを大事にしたいんだ」
2人の性格が変にかみ合ったせいで手こずりましたけど、ついにお付き合いをすることになった高嶺さんと間島君。
しかし付き合い始めたからといって、そう簡単に間島君の堅物さとかが薄れるはずもなく。
むしろ彼女を大事にしたいからこそ入念に準備をしてデートに臨もうとかするんですが。
……予定していた季節節のタルトに使われている果物が変わっていただけで長考状態に突入したり、雨が降り始めたことでも「詰めの甘さをあげつらわれている」とか思うのは生真面目すぎる……。
もうちょっと臨機応変に対応して生きてもいいのよ、とか思いますけど。それができたら堅物風紀お化けは誕生してないだろうなぁっていうのもわかる。
雨に濡れて体調を崩した彼を、高嶺さんがお見舞いに来るエピソードとかもありましたし。次につながっていってるのは良いですけどね。
彼女を大事にしたくて、でもどうしたらよいのかわからない。どっかで見たことあるような恋愛本を手に取ったり迷走をしつつも、友人を頼る選択できたのは良かった。
友人を交えての海デート、なんか砂の城作ってるタイミングもありましたが、おおむね楽しそうでしたしね。
空手に打ち込んでいた時代の間島君を知る後輩女子が接触してきたり、とかもありましたが。
うーん、クルミちゃんデザインは好きなんですが、今回はちょっと魅力が薄かったというか。キャラ紹介で「崇拝していた」って書かれているのに嘘がないのは笑っちゃった。
クルミちゃんと相対して、それに負けずにハッキリと自分の気持ちを伝えられた高嶺ちゃんがとても良かったですね……。